人付き合いを楽しむ-1 | 根岸俊雄の住まいづくり入門

人付き合いを楽しむ-1

最近の住まいづくりにおいては、どのように暮らすのか?

同様に暮らしたいのか? という問い掛けがよくなされます。

そんな住まいづくりのためのヒントを、これから事例中心に述べてみたいと思います。

まず最初は、「人付き合いを楽しむ」というテーマです。


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■人とコミュニケーションする
○生き方優先の住まいづくり
 私たちの生活においては、これからだんだんと在宅時間や余暇時間が長くなるという傾向があります。

そうしますと、住まいにおける趣味生活や人とのコミュニケーションが生き甲斐の中心となってきます。

そのような自分達のための住まいづくりにあっては、自分達の生き方を優先した特注品の住まいづくりを実行して欲しいいものです。
○住み慣れた家と街で
 人は住み慣れた家と街で、家族や隣人と住み続けて行けることが一番の幸せです。

親族、友達、隣人、地域の人達との、日々の付き合いの生活です。

まず、隣人が訪れ易い玄関周り、また、庭先や縁側などにも工夫が欲しいですね。

大勢の人が集まれるLDKが確保できたらうれしいですね。

お客さんの泊まれる部屋も、あったらさらに楽しいですね。


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■夫婦それぞれの人付き合い空間
○夫婦それぞれの居間
 Sさんご夫婦の住まいづくりには、ある事情がありました。

ご主人が病後のため、日当たりの良い居間にベットを置き、日中はそこで過ごすのです。

そうしますと、奥さんの友達が来たときに招き入れる場所がありませんので、それでは奥さん専用の居間もつくりましょうということになりました。
○近所の人との付き合い空間
 ご主人の居間の前には、お客さん用の濡れ縁を設けました。

ふらりと訪れる人はその濡れ縁に腰を掛け、お茶飲み話をしていきます。

奥さんの居間の前には、お客さん用の木製デッキを設けました。そこには鉢植えの花などが飾られ楽しい居場所となっています。

Sさんの住まいにあっては、このような二つの接客装置が何時もお客さんを待ち受けているのです。