見学住宅へのコメント:アスプルンド云々 | 根岸俊雄の住まいづくり入門

見学住宅へのコメント:アスプルンド云々


OO様へ


根岸です。
先日のオープンハウスでは、ありがとうございました。

アスプルンドの建物写真を見ますと、たいへん気持ちが和みます。

壁と窓の独特なハーモニー、つまり壁と窓の量的関係や位置的関係が「ゆったりとくつろいだ」バランスと思われるのです。

アスプルンドのスネルマン邸では、窓が一階と二階とでは少しずれています。

リステール州裁判所の妻側のバルコニーは、開口よりかなり大ぶりのものになっています。



「ヤマボウシの家」の外観を拝見して、そんなアスプルンドを思い出したのです。

「余白・・・」という言い方もあるでしょうが、次のような言い方はどうでしょうか?。

壁に窓が穿たれてますが、その関係は、

・壁は多め、開口は少なめ

・窓は壁の中で象徴性が出ないように配置

・窓相互に規則的関係が生じないように

・窓はバラバラと恣意的にばらまかれているように

・したがって、全体印象において、突っ張るような力みが無い

・力がうまく抜けている

・緊張させられることもない

・言わば「ほのぼのした緩み(ゆるみ)」というような感じ


・リラックス、リラックス!

とまあ、上手く言えませんが、以上です。

根岸俊雄



その時申し上げましたアスプルンド云々について、補足させていただきます。