Y氏の逝去、若い頃の志 | 根岸俊雄の住まいづくり入門

Y氏の逝去、若い頃の志

旧友Yさんが亡くなったということを、Mさんからの電話で知りました。

「亡くなったのは6月。死因その他詳細は分からず。葬儀は近親で済ませた。」という情報。
MさんもYさんとはここ3年間くらい連絡が取れないでいたようです。
恵まれた状況ではなかったということでした。

Yさんは「塀書庫の家」依頼人(文学部教授)の教え子でした。
ですから、若い頃は文学的志がありました。
一時期は某作家の著作集の編集代表も務めたと聞いています。
しかしその後の数十年間はなぜか文学的活動はほとんど無かったようでした。

勤めや定職には就きませんでした。
独り身で自由そうでした。
しかし両親が亡くなった頃から生活が不安定な様相を呈し、
そして今回の訃報です。
まったくやるせない気持ちです。

若い時に志したことは、細々でも続けて行くべきだと思いました。
不遇な時にはそれは生き方の一つのガイドとなり、
わずかでも身を支える助けとなったのではないでしょうか。

Yさん、これからもたびたび思い出しますよ。
合掌。